1994年歿 20

 息子が亡くなって、22年も過ぎてしまった。

 空気のようにあたりにいるようなそんな気分で過ごしている。

 今も大切にしている、処分できないでいるノートやテープ、ギターやジャケットたち……。

 見ると当時が甦る小物たち。

 私が生きている間は、一緒に暮らそうと思う。

 声がどこからか聞こえる。

 いつも生活に追われているが、小物たちに会うと、やはり甦る。声が聞こえてくる。

 思い出すと涙が溢れる。悲しんでも何にもならない。

 当時の悲しみは流そう。魂は一緒に生活しているのだ。

 天国でも待ってくれているだろう。

 22年間、色々な事があったけど、あの日あのまま、私の胸にしまってる。今は、「ありがとう」  と言いたい。

   

 春    天国へ 導かれたり 先の春

 

 夏    流れ逝く 白雲のごと 夏日かな

 秋    彼のこゑ 耳朶(じだ)に残るる 秋の暮

 

 冬    学生服 今も匂える 冬日和

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